この地形が出来た由来が・・・宗谷丘陵

日本国内最大の周氷河地形の大規模丘陵

日本国内で最大の周氷河地形の丘陵。周氷河地形とは氷河期の末期に地表の岩の割れ目に水が貯まり、それが凍結と氷解を繰り返したことにより波打つような地形が形成されるものです。さらに、宗谷丘陵では1911年(明治44年)5月に大規模な山火事が発生し、現在見られる低木と笹野原になり、一望に見渡すことが可能な地形となったのです。この緩やかな地形と樹林帯がないという特長を生かし、約1,600haの広大な牧場として宗谷岬肉牛牧場が3,000頭の牛を放牧しています。目に付く人工物は丸山のレーダー基地、その周囲に建つ宗谷岬ウインドファームの風力発電風車群。そして牧場の厩舎のみ。観光開発はされておらず、この手つかずに近い風景が旅心をくすぐります。さらに、シェルロードと呼ばれるホタテの貝殻を粉砕し、砂利代わりに敷いた白い道が、近年、観光名所になっています。

宗谷岬周辺スポットマップ

宗谷丘陵のベスト展望地には駐車帯が整備。HONDAのCMにも使われた場所です

丘陵の南部には発電風車群が林立。宗谷岬ウインドファームには、57基の風力発電風車が回っており、総発電量は57,000kw。これは稚内市の全消費電力の60%を賄うのだそうです。この発電量は想像以上に凄いですね。

こちらは、なだらかな丘陵にカーブが美しいシェルロードです。砂利を購入して敷くよりも、廃棄物となる貝殻を上手く活用しているのですから、今の時代にはマッチしたエコロードです。しかし、残念なことに、この道はマナーが悪い観光客のため、牧場主が憤慨し道路を閉鎖。現在立ち入ることができなくなりました。観光マナーは本当に注意しましょう。

 

こちらは、宗谷郵便局から登ってきたシェルロード。直線の白い道が海に向かって伸びる様が素晴らしい。

 

●料金:無料 ●滞在時間:60分 ●住所:稚内市宗谷村宗谷 ●TEL:0162-24-1216/稚内観光協会 ●駐車場:あり/無料 ●営業時間・定休日:特に規制なし ●GPS:北緯45°30′21″東経141°55′53″

関連動画:9分26秒から

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