二風谷、なかなか面白い!

日高におけるアイヌ文化の中心地、二風谷コタンも完成し注目度アップ!!

二風谷(にぶたに)地区には、この狭いエリアに3件の博物館や資料館があり、アイヌ伝統工芸品の製作と販売をする店舗6軒のほか、店舗を持たない作家も販売を行っている二風谷工芸館があるなど、日高におけるアイヌ文化の聖地となっています。また、2017〜2018年にかけて中心部を緑地公園化する工事がなされ、アイヌの伝統家屋であるチセが多数建ち並ぶ「二風谷コタン」が完成。平取町としてもかなり観光に力を入れています。アイヌ文化博物館周辺は緑地化でガラッと様変わりしており、一度訪れたことがある人も再訪の価値が高くなっています。このようにアイヌ文化にどっぷり浸かれるほか、二風谷ダム関連施設の見物やダム湖を見渡す数々の展望台、チャシ遺跡跡の公園など、すべて見ると半日は悠に消化するエリアとなっています。なお、詳細は後述しますが、ここは日本の民族観を一変させた歴史的事件の舞台でもあります。単なるアイヌ民族の観光地ではありません。過去の歴史を鑑みながら訪れると非常に訪れ甲斐のあるスポットといえます。

日高・平取スポットマップ

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二風谷コタン

以前は駐車場だったエリアを緑地化して誕生した「二風谷コタン」。国道から博物館の脇までクルマで入ることができたものの殺風景な雰囲気で、今にして思えば、イマイチならぬイマサンだったといえる。そんなイマサンの風景が全面緑地化によって一新。新たなチセが建ち並ぶコタンを復活させています。チセの内部にも入ることができ、しかも、ただ無料開放しているのではなく、中には人が居り作業をしている。声を掛けると快く対応。世間話からアイヌ文化の話、果てはゴールデンカムの話題まで!。展示物を眺めるだけではなく、アイヌの人と直接話をするのはイイもんですよ!ぜひ、そんな体験をしてはいかがでしょうか。

幾つかのチセには留守番役の方が作業中。快く会話をしてくれます

コタンの脇には「二風谷工芸館」がある

内部は、店舗を持たない工芸作家の作品展示販売と、ちょっとした情報発信を行っている。無料なので気軽に立ち寄れる

二風谷アイヌ文化博物館

1992年(平成4年)に開館した博物館ですが、収蔵品の多くは、前述の二風谷ダム訴訟の原告であった萱野茂が所有する「二風谷アイヌ資料館」から譲り受けたもの。二風谷ダム訴訟は、開館の翌年であることから、萱野氏の国憎しの一辺倒ではなく、緻密に計算された訴訟行動であったことが伺えます。そのような政治的なことは置いておき、館内の写真をご覧ください。とにかく立派です。国策のダム工事からの支援事業で建てられたこともあり、本当に町立?国立じゃないの!と目を疑うばかりの造りとなっています。しかも、展示・収蔵されているものはモノホンで十分見応えがあります。その数、約3,000点。そのうち919点が国指定重要有形文化財となっています。ただし、難点をいえば、展示は立派なのですが、見せ方に力を入れすぎたのか、解説に力が入っていません。知識の吸収にはやや不十分な感じがします。しかし、現在白老に建設中の、国立アイヌ民族博物館が完成(2020年開館予定)するまでは、北海道でもっとも立派なアイヌ民族の資料館といえるでしょう。

【住所】沙流郡平取町二風谷55
【電話】TEL:01457-2-2892
【料金】400円
【開館時間】9:00〜17:00
【休館日】12/16〜1/15は全休、11/16〜4/15の期間は毎週月曜日、左記以外の期間は無休
【滞在時間】30分
【駐車場】あり/無料

沙流川歴史館

アイヌ文化博物館に隣接する沙流川歴史博物館は、地中に埋まっているユニークな建築物。川の博物館とか海の資料館とかいった施設でよく見られる手法で、北海道では襟裳岬の「風の館」が代表的存在。周辺の縄文遺跡やアイヌ文化遺跡などを中心に取り上げています。内容は広く浅くといった具合で、ダム記念館に色をいっぱい付けましたという感じ。いわゆるダム交付金で建てました感満載で、とにかく必要以上に立派、にもかかわらず入館料は無料!まぁ〜タダなのでアイヌ文化博物館に立ち寄ったならば、迷わず(ついでに)入ってみてください。筆者としては、展示内容よりも建物の総工費は幾らだろ〜と気になっていたのは秘密です。

広い展示室にゆったり配置

確かに地下構築物の中にいる感は強い

屋上は展望テラスになっており順路に組み込まれる

【住所】沙流郡平取町字二風谷227-2
【電話】TEL:01457-2-4085
【料金】無料
【開館時間】9:00〜16:30
【休館日】毎週月曜日(祝祭日の時は翌日)
【滞在時間】20分
【駐車場】あり/無料

萱野茂二風谷アイヌ資料館

前述の二風谷ダム訴訟の原告だった萱野茂が、1972年(昭和47年)に私財を投じ開設した「二風谷アイヌ文化資料館」が前身。自身がアイヌ民族であり、アイヌ民族研究者でもあり、所蔵していた個人コレクションを展示したもの。1991年(平成3年)に新たに造られた二風谷アイヌ博物館に資料を移譲するも、翌年の1992年に「萱野茂記念館」として再オープン。のちに現在の館名に改称。1,000点を越す展示品は、アイヌ民族民具のほかに、世界の先住民族の民具などもある。2002年(平成14年)には、収蔵品202点が国の重要有形民俗文化財に指定されている。現在の館長は萱野茂の次男が務める。

前述の二風谷アイヌ博物館と比較すると、昔ながらの雑多な展示で立派さには欠けるものの、むしろ人間臭さが感じられて、アイヌ民族の近さを感じられるのはコチラといえる。2018年の北海道地震で被災したようで、展示の状態が変わっているようです。2019年に再訪します。その際は、二風谷をもっと深く掘り下げて来たいと思います。

【住所】沙流郡平取町二風谷55
【電話】TEL:01457-2-3215
【入館料】400円
【開館時間】9:00〜16:30
【休館日】期間中無休(冬期休館)
【滞在時間】20分
【駐車場】あり/無料/未舗装

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