誰も知らない〜北海道三景の碑〜

石碑は立派だが存在自体が無名

各地に三景、八景、百景など○○景が乱立するご時世ですが、北海道にも三景がありました。現在でも非常に立派な石碑が建っているのですが、建立場所にも大いなる問題があり、あまりにも無名な存在となっています。

この北海道三景、北海道三大紙といわれた小樽新聞社が、設立30周年記念事業として、1923年(大正12年)に公募を行い選定したもの。その三景とは「利尻富士」、「定山渓」、「洞爺湖」の三カ所。え〜なんでそこ?と思われる所ばかりですが、時代を考えてください。大正12年といえば、本格的な北海道開拓が始まって以来30年そこそこの時期。民間人が縦横無尽に観光旅行できる時代ではありません。その中で、鉄道が開通したばかりの定山渓が選ばれたのも頷けるし、湖沼部門として周囲の開拓が進んでいた洞爺湖が、富士山に似た端正な山、利尻富士というのも、内地に馳せる重いが反映されてのことと理解できます。さらに10位までの内容を見ると、山と川と湖沼のみというのも面白い。クルマのない時代です、交通の便がある程度確立していないと行くこともできません。洞爺、阿寒、屈斜路とすべて温泉地がありますから、湯治ブームも影響しているかもしれません。しかし、このあまりの無名っぷりに、むしろ足を運ぶ価値があるのではないでしょうか?!

なお、投票結果は次の通りです。

1位:利尻富士
2位:定山渓
3位:洞爺湖
4位:阿寒湖
5位:大沼公園
6位:羊蹄山
7位:三跳山(利尻富士町)
8位:屈斜路湖
9位:小樽赤岩山
10位:春採湖(釧路市)

なお、この事業を行った小樽新聞社ですが、1942年(昭和17年)戦時統制のため、新聞社の統合が政府により実施され、現在の北海道新聞社となっています。戦後、復刊されていません。

利尻富士_北見神社境内

縁起は明治32年7月という神社ですが、神社そのものはとりわけ見応えはありません。目玉は「北海道三景の碑」でしょう。小樽新聞社が北海道三景の懸賞募集の翌年、1924年(大正13年)にを建立されています。しかも、ココ利尻富士は第1位に輝いています。ただ、この碑が建っている場所が、なぜ直接利尻富士が見えない北見神社の境内なのかは不明です。

道道108号沿いに神社はあります

石碑は、境内に入りすぐの左手にあります

【住所】利尻郡利尻町鬼脇字鬼脇195番地
【電話】TEL:01638-2-2013
【開場・休館】年中無休・特に規制なし・拝観自由
【滞在目安時間】10分
【駐車場】あり/無料

定山渓(じょうざんけい)

定山渓温泉にある三景の碑は、日帰り客専用駐車場から、温泉街へ降りる遊歩道口に建っています。定山渓温泉は、やはりメインは温泉入浴でしょうが、温泉街を周遊する散策ルートが確立されている、見て楽しめる温泉地でもあります。このことはあまり知られてはいないので、別項にてご紹介しましょう。まずは、その入口に石碑が建っているということを覚えておいてください。

石碑がある遊歩道を降りてくると、名物湯の滝があります

大きな足湯がある源泉公園も

【住所】札幌市南区定山渓温泉東4丁目315
【滞在目安時間】10分
【駐車場】あり/無料

洞爺湖

第3位に選ばれた洞爺湖は、洞爺寺下の斜面に石碑が建てられている。幹線道路沿いなのですが、こんな中途半端な所にあるため、通常クルマを運転しているとまったく目に入りません。ピンポイントで狙って行かないと存在自体黙殺されています! 何も斜面ではなく路肩に建てればよいものを・・・と思います。

道道132号沿いの斜面にあるため目に止まらない

石碑の眼前には洞爺湖が広がる

【住所】虻田郡洞爺湖町洞爺町
【滞在目安時間】10分
【駐車場】なし

こちらも気になりませんか

  1. 北防波堤ドーム

  2. 日本本土最東端_根室半島_納沙布岬

  3. 白浜野営場(焼尻島)

  4. 利礼の丘(育みの里見晴台)

  5. 天塩川温泉リバーサイドキャンプ場

  6. さるふつ公園キャンプ場