中標津町方面から裏摩周湖へ通じる、道道150号を走行していると目に飛び込んでくる「牛」の字。今ではすっかり有名な観光スポットとなっています。この「牛」の字が書かれた山の名は「モアン山」。JA計根別乳牛育成牧場の敷地内にある山で、標高356.1m。小さいながら独立峰のたおやかな山容で、いかにも牛の背のようである。ところで「牛」の字はいつ書かれたのでしょうか。答えは2005年です。地元の農家やJA職員による有志の会により造られました。当初は一文字ではなく「牛乳」という案もあったとか。牛乳、養老牛、見る人の連想に任せようと一文字の牛になったようです。
先に書いたように、この山は育成牧場の中にあるため、放牧期間中は一般の立入は厳禁。しかし、放牧期間外(11月初旬〜5月中旬)であれば、決められたルートを通ることを条件に山頂に登ることができます。ということで、モアン山頂へアタックして参りました。
これがモアン山登山ルート図。北根室RANCHWAYというフットパスを通り、途中から放牧地へ入り山頂を目指します。入場可能期間は放牧が終わる初冬から春までの期間。冬期にはスノーシューで登るイベントが開かれています。筆者は春の放牧が始まるギリギリの5月20日にアタックしました。今回歩いたルートはピンクのラインになります。なお、放牧の開始〜終了期間は年により変わります。事前になかしべつ観光協会にて確認してください。(北根室RANCHWAYは通年通行できます)
チェーン脱着所という名の、モアン登山専用駐車場(^o^)
駐車場のすぐ脇から登山開始
登山口は実に判りやすい&よく整備されているのですが、ネットには登山道ナシという記述が結構あるんです
400mほどよく歩かれた森を抜けます
森を抜けると牧草地が広がります。ランチウエイはしっかり整備されていて歩きやすい
800mほど牧草地を進むと、放牧エリアが近づいてきます、そこからはけっこうな登りが始まります
500mほど登ってくると「マンパス」というゲートがあり、ここから放牧エリアへ進入します
放牧エリアを抜けると、山腹に明確なルートが現れます。もう山頂は目前です
マンパスを越えてから15分で山頂に到着!
この日は霞があり、100点の展望ではありませんでしたが、南に根釧台地の酪農地帯を、北には知床連山から摩周岳へ続く山並みを一望できます
山頂に立つ標柱。左奥に見える山は、西別岳(左)と摩周岳(右)。山頂でお弁当を広げたら来た道を戻ります。往復で90分の行程でした。登山というよりはハイキングレベルで、誰でも気楽に登れる山です。開陽台と違って自分の足でしか到達できない展望地は、ひと味もふた味も趣が異なりますよ〜〜ぜひアタックしてみてください!
【取材MEMO】2017年5月20日の取材でしたが、この時期は朝晩はそこそこ冷えますが、日中はバイクで走っていて気持ちが良い陽気です。関東なら3月中旬といった感じです。この時期ならではのツーリングが楽しめるので、5月に上陸したことがない人は、一度体験してみるのも悪くないと思います。キャンプ場は一部を除き困らない程度にOPENしています。どこも混雑しておらずむしろ快適といえるでしょう。
【住所】標津郡中標津町養老牛
【電話】TEL:0153-77-9733/なかしべつ観光協会
【料金】無料
【開場時間】特に規制なし
【定休日】放牧期間は入場厳禁
【滞在時間】90分
【駐車場】あり/無料
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