幻の戸井線とアーチ橋を歩く

戦時中に工事中止となった幻の戸井線、眺めるだけではなく、歩くこともできるんです!

1937年(昭和12年)に着工された鉄道戸井線。汐首岬砲台への物資輸送目的で、函館から戸井までの29.2kmを結ぶ予定でしたが、1943年(昭和18年)、全体の9割まで完成していたにもかかわらず、資材不足のため工事は中止。幻の鉄道と呼ばれることに。この旧戸井線ですが、函館市湯の川や、汐首町の各所に遺構が残っています。今回は、汐首町に残るアーチ橋にスポットを当てます。ネットで調べると、国道から見上げる写真ばかりが表示されますが、実は一部のアーチ橋は、津波の臨時避難場所に指定されており自由に登ることができます。このような遺構はめったに登れないものですが、せっかくなので、足を運んだら上からの景色も楽しみましょう。なお、すべてのアーチ橋に登れるわけではありません。登れるアーチ橋は下記のマップを参照ください。

汐首岬のアーチ橋では最もネットでの露出が多いのがここ。しかし、残念ながらこのアーチ橋には登ることができません


 

汐首岬のアーチ橋から恵山方面へ1kmほどにあるアーチ橋は登ることができます

津波避難階段を登り切ると、アーチ橋の上に出ます。避難施設なので手摺りが設けられています。草ボウボウですが、このまま反対側まで歩いて行けます。

反対側にはトンネル遺構が

行けそうですが止めました!

トンネルの手前から望む避難階段と海岸線です。
なお、この階段を降りると民家の敷地です。マナーを守ってすぐに敷地外へ移動しましょう。


 

さらに恵山方面へ500mほどにある「瀬田来」地区のアーチ橋も上部を散策できます

高台へ通じる立派な道路があります

登りきったところに未舗装路が・・・・

この未舗装路は、なんと旧戸井線跡でした! この先アーチ橋まで自由に歩けます

【住所】函館市汐首町
【電話】TEL:0138-82-2111/函館市元町観光案内所戸井支所
【滞在目安時間】40分
【駐車場】専用はナシ/国道脇に空き地はある

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