遠別町に、木製の「水稲発祥の碑」というとても貧粗な碑がある。国道から13kmも内陸に入った所にあるうえ、道道688号が他の幹線道路と接続されておらず、この碑を見るためには、国道口から26kmも往復しなければならない。しかも、見事に貧粗であるから、まず誰も足を運ぶことはないだろうと思う。が、しかし、この碑が建つ遠別町は、水稲栽培では世界最北の地であることはあまり知られてはいない。木製の碑は、遠別町稲作経営研究会が、創立20周年を記念し1977年(昭和52年)に建てたもので、貧粗とはいったものの、むしろ、よくぞ40年以上にわたり風雪に耐えてきたものと感心します。
遠別町の稲作の歴史は、1897年(明治30年)の試作に始まったのですが、度重なる失敗と試行錯誤の結果、1901年(明治34年)に寒さに強い稲の栽培に成功。それから100年以上を経た現在、この碑を水田が取り囲み、先人の努力が世界最北端の稲作地帯を築いたのだと思えば、この貧粗な碑をひと目見る気になるでしょうか。ちなみに、正真正銘の最北端水田はここより北北東に12kmの地点にあり、「日本最北の水田」看板と標柱が建っています。
あと何年もつのでしょうか・・・
【住所】天塩郡遠別町字共栄 【電話】TEL:01632-7-2111/遠別町役場 【滞在目安時間】5分
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