初めてのキャンプ旅。道具は何を揃えればいいのか皆目わかりません。ネットで調べれば調べるほど様々な情報が・・・・。ここでは、ビギナーのためのキャンプのススメと、道具指南講座を掲載します。
目次
1. キャンプの利点とマイナス点
2. 最低限のキャンプ装備とは
3. 正しいテント設営指南
4. 用具&装備選びのポイント
5. 自炊するや否や
6. ミニタープのすすめ
7. キャンプ装備・失敗しないネット購入指南
キャンプの利点とマイナス点
泊まりがけの旅で一番頭を悩ませるのが宿泊施設の選択です。夏休みなどのロングになれば経費面で最もお金がかかる部分。旅慣れた人ならキャンプ道具を満載しお気軽旅に出かけますが、未経験の人には敷居が高いのが事実。ところが、いざやってみると意外と簡単・ラクチンで、お金もかからず風任せの旅ができるのです。さて、どれくらい簡単で良いものなのか、じっくり読んでみて下さい。
行程を綿密に考える必要がない、風任せの旅が可能
バイクの場合、荷物の量はどうだろう
左上の写真は北海道で6日間キャンプツーリングした際の写真。そして下が12日間北海道をツーリング。レプリカの場合はココまで積むとちょっとやり過ぎかもしれませんが・・・・。これらの写真、キャンプフル装備でこの荷物は意外と少なく見えませんか。効率良く荷物を選び積載すればこの程度で済むのです。ただし、「効率良く」というのがクセ者です。ある程度ツーリングの経験がないと「効率の良い」パッキングは難しいものです。経験値を上げて会得するしかないでしょうか。
ロングツーリングでも、ショートツーリングでも、キャンプ装備の場合は、積載量に大きな差はありません。日程の長さに荷物量が比例するのは、着替えと食料の部分ですが、ヒマラヤ登山でもないので、食料は現地調達となるし、着替えについても1週間を越えると旅先で洗濯することになります。長目に見ても5日分前後の着替えがあれば用が足ります。そのため、1週間旅も1ヶ月旅も荷物の量に大差はないはずです。
バイクでのキャンプツーリングでは、いかにたくさん持っていくかではなく、いかに少ない荷物で快適に過ごすかに尽きます。知恵を絞りましょう。
なんといっても費用が安い
当サイトでも公開していますが、安くて綺麗で安心度が高いキャンプ場は沢山あります。おおよそ無料から500円前後で快適な睡眠場所が確保できます。通常、北海道を除けば、低価格の宿泊施設はYHか民宿、味気のないビジホでしょう。それでも素泊まりで1泊2,000円〜5,000円になります。食事込みの宿泊なら5,000〜7,000円は安い方。つまり、旅の費用の中で最も高い比重を占めるのが宿泊費です。これに昼食、燃料費、その他の出費を合わせると、おおむね1万円/日の予算が必要でしょう。
キャンプの場合、燃料費と食費、その他の出費は同じです。最も安い素泊まりと比較しても、1泊で4分の1から10分の1以下に圧縮できることになります。そのため日額経費は、5,000円/日以下に抑えることも可能です。宿泊施設利用の旅と比較すれば、半分以下の旅費で済むわけです。ただし、出かけてからの宿泊代がいくら安いとはいえ、準備には相当のお金が必要なのもキャンプです。テントやシュラフ、その他の装備など、最低限の、かつ立派な装備を揃えると、4〜5万円は必要です。年に1度しか出掛けない人なら宿泊施設。年間数回出掛け、かつ毎年旅する人はキャンプが断然有利となります。
なお、いくら無料でも、初心者の人はキャンプ場以外での野宿は避けていただきたいと思います。よくツーリング雑誌などには、河原や海辺にテントを張り、焚き火をしながら料理を作る、な〜んていうカッコいい写真が掲載されていますが、世の中、カッコ良く見えるものほど、それなりの経験や技量が不可欠なものです。野宿をそつなくこなしたければ、まずキャンプ場で経験を積んでからにしましょう。
予約が一切不要!
基本的に民宿やユースホステル、ビジホは予約が必要です。今どきは「じゃらん」などで当日申し込みも可能ですが、お盆休みなどの混雑期は「必ず」泊まれる、「必ず」見つかるという保証はありません。キャンプ場はどうでしょうか? 筆者の経験では、過去十数年間のお盆休みの旅先で、どこも利用者がいっぱいで、その夜はキャンプ場に泊まれなかった、ということは皆無でした。混雑の程度こそあれ「皆無」です!
ただし、お盆休みの混雑は、人気の高いところほど混みます。その対策は、あえて避ける、もしくは早めに到着するしかありません。そもそも、夏休みのキャンプ場は混むのが当たり前ですから、明るいうちに現地に到着するクセをつけましょう。もしも満床でも別の所に移動できる余裕が必要です。日没後の到着は、周りに迷惑をかけるし、そもそも暗がりの設営は大変です。
天候に左右されるのが最大の弱みだが・・・・
ただし、上記はあくまでもビギナーの時に限った話です。経験値を上げてくれば、悪天候こそテント設営なのです。極端な話、晴天で温暖な気候であれば、テントなどなくても眠れるのです。雨風があるからこそテントで防御するのですから。ヒマラヤ登山や極地探検で、今日は天候が悪いので宿に泊まろう〜、ということはあり得ません。筆者の場合は、天候が崩れたので宿に避難、という経験は一度もありません。雨の中、キャンプ場に到着すると、まずはタープを建てます。その後、雨に濡れることなくテントを設営します。タープ下には洗濯ロープを張り、カッパやジャケットを下げ、焚き火台で火を起こし、その後ゆっくり炊飯へ。なんか、自然に打ち勝ったような気分になるものです。これも旅の醍醐味といえるかもしれません。
割と夜は楽しい
場合によっては安眠できないキャンプもある
あくまでもキャンプ場によるのですが、一人でいるのが非常に怖い場所があるのも事実。最も怖いのが人間、次が動物、最後は幽霊関係? 誰もいないキャンプ場に夜中クルマが来るとドキッとします。やはり強盗が怖い。が、大半はその気のカップル。動物ではクマでしょう。山深いキャンプ場では食べ物の管理に気を使い、動物を寄りつかせない配慮が必要です。滅多にないのですが幽霊関係。これはかな〜り気の持ちようではないかと思いますが、怖いものは怖い。妙に静かな場所に限ってチョットした物音に敏感になります。そういう時はなかなか安眠できない。筆者は臆病者なので孤独な野営の時は、海辺や道路脇など、波の音やクルマの通過音で「チョットした物音」が聞こえない環境を選んだりします。まぁ、初心者の人はそこまでして無理に野営する必要はないでしょうが・・・・