函館市に隣接する北斗市。上磯町と大野町が合併して生まれた市ですが、北海道新幹線の玄関口である函館北斗駅が設置されたことにより、北斗市の知名度は全国に知れ渡りました。大きな観光スポットとしては、トラピスト修道院ときじひき高原パノラマ展望台がありますが、その他はマニアック級ということで、このページでまとめてご紹介いたします。ひとつふたつはツボにはまるポイントがあることでしょう。
タイタニック号に次ぐ、世界最第2の海難事故である青函連絡船洞爺丸沈没事故。その慰霊碑が七重浜にあります。1954年(昭和29年)9月26日、洞爺丸、第11青函丸、北見丸、日高丸、十勝丸が七重浜沖で台風15号により沈没、 死者行方不明者1761人を数え、多くの遺体がここ七重浜に打ち上がっています。この慰霊碑は、事故の翌年に遺族会が建立したもの。高さ4.5メートルの慰霊碑と広場は、国道沿いにありながら、ここだけひっそりしているという感じ。ぜひ合掌に足を運んで頂きたいスポットです。
脇に小さな慰霊碑もあります
広場脇に未舗装の駐車場があります。トイレもあり
【住所】北斗市七重浜8丁目
【電話】TEL:0138-73-3111/北斗市役所
【開場・休場】特に規制なし・立入自由
【滞在目安時間】10分
【駐車場】あり/無料/未舗装
北海道開拓使が、正確な地形を把握するために、1873年(明治6年)4月、アメリカ人のジェームス・R・ワッソンに依頼し、三角測量の基となる勇払基線を設置しました。その補助基点として設けられたのが、ワッソンの後任に就いたモルレー・S・デイが、1875年(明治8年11月)に設置した函館助基線です。その三角点のひとつがこの一本木基点です。勇払基線も函館助基線も、基点は片方しか発見されておらず、その意味においても、北海道開拓の歴史うえで非常に貴重な史料のひとつで、この一本木基点は北海道指定史跡に認定されています。
ということなのですが、三角測量だの基線だのというと、何が何のことやらと思われる方が大半でしょう。下記に三角測量の説明を記載しますので、北海道開拓にどのように役立ったものなのかという重要性がわかったならば、ぜひ足を運んで下さい!
北海道の三角点は約50ヶ所設置されています。その三角点を使い海岸線や土地の大きさや形、山や河川の把握などに用いられました。その大元となったのが勇払基線と函館助基線です。この2つの基線が正確でなければ、北海道全域の測量が歪んでしまうという非常に重要なものだったのです。※上のイラストはイメージです
【住所】北斗市一本木131-9
【電話】TEL:0138-77-8811/北斗市総合分庁舎
【開場・休場時間】特に規制なし/立入自由
【滞在目安時間】10分
【駐車場】あり/無料
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