噴火湾に面している国縫(くんぬい)漁港は、遠浅という地形から漁港に適しないところでした。しかし、昔から港はあり、潮の干満に苦労しながらの操業を余儀なくされていたのです。ところが1984年(昭和59年)に、これらの問題を解決するため、漁港を海岸線から離した人工島とする工事が着工。1994年(平成6年)、10年の期間を掛けた日本初の人工島漁港が完成。しかも、この形状が面白い。空から見るとワイングラスのような円形の防波堤に囲まれた港になっているのです。この漁港には一般の立入が可能です。ただし、車両はNGで徒歩のみが許可されます。そのため国道沿いに駐車場が完備されており、そこから島に渡ります。途中、橋の上からも円形の防波堤を確認できるほか、防波堤の先端部へ行くと、そのユニークな形状を一望できます。北海道はおろか全国でも類を見ない変わった形の漁港です。函館から洞爺湖・室蘭方面へ向かう国道5号のこの辺りには、これといった観光スポットは少ないので、ちょうど骨休めにイイ所です。一度観ておいても損のないポイントではないかと思います。
国道沿いにある駐車場、トイレ完備
漁港までは400m、人工島なので橋を渡ります
橋の上から一望する国縫漁港。円形防波堤が見事です
Googlemapの衛星画像ではワイングラス形状がよく判ります
漁港内の様子
東防波堤の突端へ向かいます
ここが最先端部です
港に出入りする漁船
【住所】国縫漁港
【料金】無料
【入場時間制限】特になし/徒歩以外はNG
【滞在目安時間】30分
【駐車場】無料/トイレあり
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