道の駅併設なのに入る人が少ないのよね〜旧花田家番屋

北海道に現存する鰊番屋では最大規模!国指定重要文化財

明治から大正にかけて北海道西海岸の鰊漁は全盛を極めており、特に鬼鹿の海岸は千石場所ともいわれ、中でもこの地「天登雁村」の前浜―帯は鰊の群来と共にとても賑わっていたそうです。この番屋の建築年代は1904年~1905年(明治37~38年)頃と推定されており、北海道で現存するものでは最大規模。1971年(昭和46年)に国の重要文化財に指定されたのを機に町が買収し、3年の工期と1億9千万円の費用を投じ解体修復しています。また、平成13年(2001年)には、北海道遺産にも認定を受けています。道の駅おびらに併設されているのですが、観覧する人はそれほど多くありません。入館料が有料なのがネックなのでしょう。しかし、北海道最大規模の鰊番屋ですから見応え度は十分。350円を支払っても決して無駄にはならない内容を持っており、一生に何度も北海道へ来られないならば、一度は見ておいた方がいいかと思います。また、国道をはさんで海側には「にしん文化歴史公園」があり、松浦武史郎の像や、太平洋戦争で撃沈された船舶の慰霊碑もあるので併せて見ておきましょう。

入館料は中に入ってから券売機で支払

「にわ」と呼ばれる広い土間と親方家族の居所

漁夫の寝床の下にある物置スペース。観覧では順路の初めに通るが、この建物の構造が北海道らしさをよく現している。物置といえども外部には設置せず、屋内に配置したうえで上げ床として居住空間を確保。現代建築でも用いられるスキップフロア構造。外壁には明かり取り用の窓も配置。時代を考えれば最先端の建築手法を取り入れている。今は鰊漁に用いる道具の展示を行っているが目新しい物はない。興味が薄い展示に目を取られず、構造に着目すると違ったものが見えてくるものです。

漁夫の生活エリア(だいどころ)

この建物の最大の見どころが、「だいどころ」と呼ばれる漁夫の生活空間。3つの囲炉裏が配される広場と、L字に配された寝床エリア。この巨大空間が最小限の柱で支えられている。上部を見上げると複雑な小屋組を見ることができる。現代ならトラス構造を用いた無柱空間を造れるが、まだそのような知識と技術がない時代、ここまでの空間を造ったのは素晴らしいの一言に尽きる。

親方の生活エリア

親方家族の居住スペースも自由に立ち入ることができる。建物自体は巨大なものの、他の鰊番屋に比べれば、特に目を見張るほどの豪華絢爛さはなく、割りと控えめな造りなのが印象的。欄間に細工は施されているものの、芸術的な域までは達していない。この番屋を建てた大工の棟梁は、質実剛健な気質で、見た目の豪華さよりも使い勝手を優先する、合理的な考えの持ち主だったのではないかと推察できる。

【住所】留萌郡小平町字鬼鹿広富35-2
【電話】TEL:0164-27-1411
【入館料】350円
【開館時間】9:00~16:00
【休館日】6月第3月曜日~8月第2月曜日の期間中は無休 / その他の期間は毎週月曜日 / 12月~2月まで冬期休館
【滞在目安時間】30分
【駐車場】あり/無料

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