北海道に赤穂浪士四十七士の墓があるの知ってます!?_北泉岳寺

墓石の形、大きさ、配置は本家と同じ!_ギャグじゃなくて本気で真面目です

東京高輪にある泉岳寺の赤穂浪士墓所

このお寺の説明の前に、本家・赤穂浪士四十七士が眠る泉岳寺の話から始めなければなりません。知らない人はいないと思われる「忠臣蔵・赤穂浪士四十七士の討ち入り事件」。主君の仇討ちを果たし、その後、切腹を命じられ、浅野内匠頭が眠る東京高輪の泉岳寺に葬られた四十七士(正確には四六士で1基は供養塔)。関東にお住まいの方なら、一度は足を運んだこともあるでしょう。

ここからが本題。北海道砂川市にある北泉岳寺。元々、このお寺の名称は「泉学寺」。初代住職が熱烈な赤穂浪士のファンであったことから、高輪の泉岳寺に「当寺で赤穂浪士の墓所を建てたい」と願い出たもの。もちろん速攻OKが出るはずもなく、2代目住職になってから、ついに再三再四の嘆願に根負けし、1953年(昭和28年)2月に承認が下りたのです。その際に、「北泉岳寺」と名乗ってもよい、という許可も出たことから、現在の名称に変わったのでした。北泉岳寺ではさっそく墓所の造営を開始。本家・泉岳寺にある四十七士の墓と同じ大きさ、形状の墓石とし、碑銘もしっかりコピーして彫られているという完璧さ。大石内蔵助の墓にのみ小屋が架かるという点も手抜かりない徹底ぶり。さらに、四十七士の墓の周囲から土を運び、北泉岳寺の墓にはその土を埋葬しています。

北泉岳寺では、討ち入りが決行された12月14日に北海道義士祭が開催され、そのあと砂川市街地で四十七士によるパレード行進が行われています。正直いって、赤穂浪士の忠臣蔵とは縁も所縁もなく、ただのファンということであり、まさに趣味が高じて・・・・という言葉の通りの展開ですが、ここまで来ればむしろ天晴れでさえあります。興味のある方は一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

東京高輪にある泉岳寺の墓所を再現

大石内蔵助の墓には小屋が架かる(形は異なる)

墓所全体は盛土され一段高い場所に

【住所】砂川市空知太444-1
【電話】TEL:0125-53-3513
【拝観料】無料
【開場時間】特に規制なし
【休場日】特に規制なし
【滞在目安時間】15分
【駐車場】あり/無料

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