前編では徒歩で函館山に登ってきましたが、展望台からの眺めではなく、砲台遺構3スポットを巡ります。ロープウエイで登った人でも比較的簡単にアクセスできる遺構もあります。まず初めに、登山道から登ってきた場合の立ち寄りスポット「薬師山砲台跡」から観ていきましょう。
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登山道を登ってくると最初にある分岐
ココを右折すると薬師山へと進みます
今まで登ってきた道より
明らかに狭い、まさに登山道です
15分ほど進むと、鬱蒼とした砲台跡に到着します。正面のアーチ状の石垣は、砲台を防御するために築いた石囲いです。函館山には熊は生息していないので安心ではありますが、もしも熊の生息地なら、いや〜な雰囲気が漂う遺構です。砲台遺構の周囲にはグルリと一周できる小径が付いています。筆者は右回りで歩いてきました。
遺構として規模はかなり大きく
100年以上も放置されているとは思えない状態
奥には進めないが、何かの倉庫のようです
扉もしっかり残っています
薬師山砲台遺構を一周する小径は、砲台跡の上に抜けるルートになっており、木製の階段を降りると一巡りが完了します。この後は来た道を戻り、登山道本線に合流し山頂へ向かいます。
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函館山山頂周辺の砲台遺構としては、最大規模かつもっとも見応えのあるスポットが、この御殿山第2砲台跡です。ロープウエイで登ってきた人でも、多少の登り降りが気にならなければ、5〜6分で訪れることができます。実際、ロープウエイで登ってきた人で、この遺構まで歩いてくる人は1万人に数名でしょうかね?!
トイレの裏手に砲台跡へ通じる道があります
全容を1枚の写真に収められない規模です
二十八珊榴弾砲(28サンチりゅうだんほう)を2門備える砲台が3連並ぶという、大規模な砲台跡を観ることができます。夜景で有名な函館山の上にこのようなモノがあると知らない人が観るとまさに圧巻の光景でしょう。
津軽要塞の二十八珊榴弾砲
(写真:函館博物館所蔵)
砲台間で連絡を取る伝令管が残る
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御殿山第2砲台跡から徒歩7〜8分ほどの所にこの遺構があります。大きな遺構ではないのですが、観測所跡ということで、津軽要塞の中でも他の遺構と役割が異なる点が注目されます。
入江山へは、この奥の細い道に分け入ります
観測所の手前にある高射砲の基礎跡
大きな砲門は設置されていませんでした
観測所跡に残る石段
観測所の建物遺構ですが、一角しか観られません
観測所跡に残る石段を登ると屋上?があります。ココが観測スポットだったようです
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