バイクの整備は万全ですか?

車両故障は街中とは限らず、携帯が通じるところとは限らず、そんな状況でも切り抜けられますか?

旅先でレバー破損・・・考えたことありますか?

旅先で立ちゴケ→レバー破損。ブレーキならまだしも、クラッチレバーなら一巻の終わりです。根元から折れた場合、バイクは1mmも進むことができなくなります。下記のスライド画像はブレーキレバーでしたが、ビギナーの女性ライダー。リアブレーキのみで自宅まで帰るなど至難の業。ライダーハウスの駐車場でUターンに失敗し転倒。見事にブレーキレバーは消滅。デキル男性ライダー達がいたため、スプーンを使って即席レバーを製作。それでも心配ということで、洞爺湖から小樽のフェリーターミナルまで、一人のラーダーが伴走したのでした。

この話、お仲間がいたので良かったですね。誰もいない山岳道路や不人気な観光スポットでやらかしたらどうなったでしょうか。携帯が通じればいいのですが、圏外だったらアウトです。そこで、対策です。それは実に簡単なことです。予備のレバーを持参すること。これはツーリングに限らず、日常に携帯しておくべきパーツともいえます。筆者の場合、バイクを購入したら必ず予備のレバーも一式注文します。今までの長いバイク人生で、一度だけ,旅先でクラッチレバーを交換したことがあります。よりによって、超マイナーな峠の頂上駐車場でした。予備がなければアウトでした。

ツーリングに出掛けるときは、必ず予備のレバーを一式持参すること

 

セロー250の車載工具

車載工具でレバー交換可否を確認

この話には続きがあります。予備のレバーは持った。しかし、自分で交換できますか? その時、手伝ってくれる人がそばにいるとは限りません。レバーの交換は会得しておくべきです。さらに大事なことは、車載工具で交換できるのか?です。筆者の実体験です。以前SUZUKIのDR-Zに乗っていたとき。車載工具でレバーを変えようとしたら・・・・なんと! レバーを交換するためのスパナが入っていな〜〜い! 車載工具でバイク一台丸ごと整備はできませんが、緊急事態に対応するための車載工具に入っていないとは驚きです。今一度、ご自分の車載工具について内容を確認しておくことを提言いたします。

 

ロングツーリングでは、いつもより消耗が早い!?

残2mm以下なら換えるか持参

5分山以下なら要注意

長旅に出掛けるときは、いつもの日帰りツーより荷物が増えます。ましてやキャンプツーリングになると、家出でもするんですか?というくらいの大荷物に。そこで考えておきたいのは、減りモノの消耗が早いこと。つまり、タイヤ、ブレーキパッドは車重が増えているために、いつもより負荷が増大し減りが早くなるということです。ですので、出発前点検では、往復の残量があるかどうかの確認が重要です。例えば,普段6,000kmでタイヤ交換しているとして、北海道1週間の旅。おそらく3,000kmは平気で走っちゃいます。となると、普段のタイヤライフの50%になる訳です。すると、タイヤが5分山以下なら往復できないということになります。北海道にもバイク屋さんはたくさんあります。現地で換えればイイと考えがちですが、その時、自分の希望する銘柄と適合するサイズのタイヤが、在庫している確率を考えてみてください。しかも、確実に高いと思います。ましてや、ブレキーパッドとなると、小さな街のバイク屋さんに在庫はないでしょう。パッドの残量が怪しいときは、交換するか持参していくことが必要です。ロングツーリングに行くってことはけっこう面倒くさいことだらけなのです。

ロングツーリング、出掛ける前に残量確認を忘れずに

 

ロングツーリングでは、いつもより伸びが早い!?

調整シロが十分にあるか

前述の消耗品と同じく、車重増加に伴う影響をモロに受けるパーツがあります。チェーンです。普段、伸びたチェーンの調整をご自分でやっていますか? けっこうバイク屋さん任せではないでしょうか?過積載の状態で3,000kmも走ればけっこう伸びちゃいます。今度、北海道ツーリングに出掛けたら、他人のバイクのチェーンを観察してみてください。けっこうダラダラ状態で乗り続けているライダーが多いのに気付くでしょう。筆者も、年に一度くらいは旅先でチェーン引きやっています。できればチェーン引きは自分でできるように会得した方がイイでしょう。また、伸びきってしまい、調整シロが無いバイクを見たことがあります。そうなると旅先ではどうにもなりません。帰宅するまで外れないことを祈るしかないのです。

チェーン引きの会得と調整シロの確認を忘れずに

 

災難は旅先に限ってやって来る!?

バイクのトラブルは、なぜか旅先に限って起こります。そんなバカな!と、考えがちですが、普段日帰りなどで走る距離は300km前後でしょうか、これが一気に10倍走ることになるわけですから、トラブルの発生確率も10倍に増えるわけです。たしかにそんな単純な話ではありませんが、そのくらいの気持ちでいたほうがいいのではないかと考えています。筆者が過去に経験したトラブルは、夜間走行中にライトの球切れ。これは2回あります。燃料ポンプのご臨終、レギュレーターの突然死、プラグコードのリークによるエンジン停止、ボルトが刺さりパンク、フォグランプ突然点かない、過電流によるヒューズ切断・・・・。軽傷から重傷までけっこうやってますが、軽傷であれば十分対策が可能です。パンクであればパンク修理剤の持参、ライトの球切れは予備の持参(2回とも持参してました)、予備のヒューズ持参、といったところです。いずれも持参しても大荷物にはならないし、無ければ不動状態に陥っていたわけですから,事前の準備は、いかに大切であるかということに尽きます。

事前準備のしすぎはありません,泣きを見たくなければしっかり対策を

 

 

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