スマホからコンデジ、はたまたアクションカメラ、最近は電気が無ければ旅もままならない。4輪はさておき、2輪の場合はイチから配線しなければならない車両はまだ多い。電気のあれこれをご紹介。
クルマで100Vの電源を確保するには
クルマの場合は,あらかじめコンソールにシガーソケットがついています。USB電源の確保だけなら、ここにUSBチャージャーを差し込むだけでコトが足ります。ところが、カメラのバッテリー充電など100Vの電源が必要な場合は、DC/ACインバーターが必要ですが、用途に応じて出力を考える必要があります。amazonなどで調べると、種類があり過ぎてどれがいいのか皆目わかりません。そこで機器を決める目安は下記の記述を参考にしてください。また、本体にON/OFFスイッチが付いているものが望ましいです。
定格出力は何W必要なのか?
インバーターには沢山の種類があるのですが、初心者が悩むのは定格出力。パッケージには「瞬間最大出力700W」、「最大出力350W」、「定格出力280W」というように記載されています。判断の元になるのは「定格出力」です。使用する機材の消費電力(定格入力)の3倍を目安に用意します。例えばiPhone の充電ではinputが0.15Aなので、Wにすると15W。コンデジLUMIXの充電器もinput15VAなので15W。同時に充電すると30Wなので、これを3倍にすると90Wとなります。ですので定格出力90W以上のインバーターを買えば安全パイとなります。また、ノートパソコンを使用する場合は90Wは確保(MacBookの場合29w×3倍=87W)する必要があります。すると、ノーパソ+カメラの電池充電+携帯充電の状態で、180W以上のインバーターが必要になります。このように、使用を予想する総W数を計算し、その3倍の定格出力表示のインバーターを購入してください。なお、シガーライター給電の場合は、おおむね150W程度までの製品が大半です。それ以上になるとバッテリーからの配線を必要とします。
クルマでの使用は、インバーターのサイズは気にする必要はないでしょう。高出力になればなるほど発熱も比例しますので、無理に小型な製品を求める必要はありません。筆者の場合は,聞き慣れないメーカー品でチャレンジするよりも、聞き覚えのある国内メーカー品を使用しています。なお、もしも旅先で壊れても、オートバックスやイエローハット、DIYセンターに行けば必ず置いてあるので、電源喪失による一大事にはならないでしょうけど・・・・
バイクで100Vの電源を確保するには
最近のバイクには、あらかじめシガーソケットが付いている車種が増えてきましたが、まだまだ、オプション設定すら無い車種も多く、そうしたバイクの場合は、シガーソケットをバッテリーから引き出し、インバーターを接続します。シガーソケットはオートバックスなどで幾種類も売られているので、ご自分で配線しても構いませんが、下記に記載のようなバイク専用設計の商品もあります。また、スマートフォンの給電のみでいいという場合は、端末がUSB端子になっているタイプもあり、インバーターは不要です。いずれにしても、ビギナーの場合は、まずは専用品を使用するのがいいでしょう。このように、バイクから電源を取れるのと取れないのとでは、天と地の差があります。泊まり旅に出る場合は必須といえる装備です。
実は、上記の電源ステーションですが、自然放電するらしく、2ヶ月ほど乗らないとバッテリーが上がります。その対策としては、配線の途中にスイッチを噛ませるか、イグニッションキーに連動して電流が通じるようにするリレーを取り付けるかになります。いずれにしても、多少の電気の知識が必要ですので、勉強して取り付けにチャレンジするか、バイク屋さんに依頼するかになります。
※amazonで見ると、多くの類似製品が出ていますが、大半は怪しいです。筆者が実際に購入した製品は3分でゴミ箱へ投入! NEWING製品といえども完璧ではありませんが、長年使っているものの大きなトラブルはなし。しっかり給電もできている。安物買いの銭失いになりますから、せめて国内会社の製品にしましょう。
デイトナ(DAYTONA) アルミ削り出し電源ユニット 【シガータイプ】 | アクセサリー電源について |
このような高級感ある電源ユニットもあります。残念なのは外装の黒塗装が日焼けしてしまったこと。その点に目をつぶればなかなかの逸品。ON/OFFスイッチ付きのため自然放電しません。 |
この写真はアフリカツインのものですが。初めからアクセサリー電源が2ヶ所設置済みです。バッテリーを介することなく電源が取り出せるのは便利ですが、常時通電と、キー連動通電があり、どの部分がそれなのかを調べるために、電気テスターが必要です。最新のバイクにはこのような装備があるかもしれませんのでバイク購入時に、バイク屋さんに調べて貰いましょう。ちなみにクロスカブにも付いていました。 |
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電装品ではないけど耳寄りな製品
TiGRA Sport スマホホルダー 自転車 バイク 【簡単2タッチで着脱】
TiGRA Sport(ティグラスポーツ)という聞き慣れないメーカーの製品ですが、今や星の数ほどあるスマホホルダーの中でも群を抜いて安定感と安心感があるホルダーではないかと思っています。スマホを挟み込むのではなく、背面の凹凸部に45度回転させて噛み込む機構。ロックもできるため、オフロードバイクの林道全開走行、いや、モトクロスコース走行でも落下しないのではないかと思われます。当然ながら、命綱もバンドも不要。基本的にiPhoneがメインで、一部のスマホしか展開していないのが残念ですが、まずは販売サイトを覗いてみてください。