キャンプ旅のススメ

目次
1. キャンプの利点とマイナス点
2. 最低限のキャンプ装備とは
3. 正しいテント設営指南
4. 用具&装備選びのポイント
5. 自炊するや否や
6. ミニタープのすすめ
7. キャンプ装備・失敗しないネット購入指南

ミニタープのすすめ

ビギナーにすぐにはお薦めしないが、ある程度経験値を上げたら使ってみてもらいたいのがミニタープ。雨天でもまったく動じなくキャンプが楽しめるアイテムのひとつ。雨以外にも受けられる恩恵はいろいろ。一度使うと手放せなくなります。筆者の場合、タープを建てないキャンプは、年に1回あるかないかという頻度で使い倒しています。

ミニタープのメリットは

炊事をするには火力と鍋が必要です。キャンプ用の道具は数え切れないほどの種類と数量があります。その中で最も自分が楽しめそうなものを選ぶ。これがキャンプ道具を揃える基準です。

■テントに直雨を受けない
当然のことですが、テントの上にもう一枚屋根を広げるのですから、テント自体に雨や夜露が当たりません。朝、出発の際にフライシートが濡れていると、インナーテントと一緒に収納したくないもの。仮にタープが濡れたままでも、テントとは別収納なので、早々に撤収して出発することができます。

■雨天のキャンプが快適
キャンプ場に着いたとき、すでに雨が降っていても、先にタープをかけてしまえば、テントをほとんど濡らすことなく設営ができます。さらに、雨が降っていても、テントの外で炊事や、仲間がいれば宴会をすることが可能なのです。

■あると別世界
星空の下でのキャンプと仲間同士の宴会は実に楽しいものですが、夜はかなりの露が落ちてきます。やはり、屋根があるのと無いのとではゼンゼン別世界。タープがあると、晴れていても外に座って話す人がいないもの。人間は、頭上に覆いがあると安心する生き物なんですね〜

■目隠しにもなる
夏場の混み混みキャンプ場では自由にテン場を確保できない。そんなときに限っていや〜なタイプのキャンパーと隣り合わせになったりします。タープは工夫次第でいろいろな張り方ができます。風向きもありますが、直視されたくない方向を低く張れば、目隠しとなってグンと気楽に野営が楽しめます。

■もちろん楽な撤収
通常雨天での撤収は大変です。インナーテントはもちろん、荷物も濡れないように片づけなければなりません。普通のソロ用テントでは、一滴も濡らさず撤収なんて不可能。でもミニタープがかかっていれば、ラクチンポン。まずテントを撤収して広い空間を確保。次にバイクを入れて荷物の積み込み。最後に合羽を着込んでタープを撤収します。

タープを一人で建てる手順

ソロキャンパー向けの小型タープなら、何ら問題なく1人で建てることが可能です。ただし、若干のコツと慣れと経験は必要です。また、様々な応用もできますので、徐々に楽しみながら会得して使い倒しましょう。

1.ミニタープのサイズ。ゴムハンマーと比べたし。テントより遙かに小さい。ファミリー用はバイクには積めないほど巨大なので、このサイズは驚異的に小さいといえる

2.スノーピークの場合は変則五角形。これを広げます。風のある日は、飛翔するので、尾根の端部を見つけ、「3.」の手順のように、広げずペグで固定してしまいます

3.尾根になる一端の張り綱をまずペグ止めします。ちなみに、張り綱はあらかじめタープにくくり付けておきます。※張り綱は、すべての端部にあらかじめくくり付けておくことを強く推奨します。毎回、付けたり外したりするのはロープの管理上、けっこう大変です 4.次にポールを立てます。張り綱の長さの目安は、ポールの1.5倍くらいにしておくと丁度いいはずです。このとき、自立する程度に張力がかかるようにします
5.尾根の反対側の端に廻り、初めに立てたポールが倒れないように綱引きします。初めに立てたポールが斜めでないと、この時点で倒れますのでご注意下さい 6.2本目のポールを差し込み、尾根の延長上に張り綱を仮止めします。これでタープは倒れずに施工することができます。
7.張り綱のもう片方を仮止め位置から45度開いた位置に本止めします。仮止めしたペグを反対側へ45度開いた位置に本止めします。最終的に2等辺三角形を作ります 8.これで完全に自立します。この段階で張った4本の綱の張り具合を調節し、尾根が真っ直ぐになるくらいビシッと綱を引きます
9.サイドの張り綱をペグ止めします。張り綱の位置&方向は決まっていますので「10.」の手順を参照下さい 10.風に負けないようにビシッと綱を引きます。ちなみにペグ止めする方向は、延長線上に尾根の中央が来るようにします。また、タープの壁が風に垂直に当たるように建てます。そうするとかなりの風でも倒れることがありません。風と平行に建ててしまうと、タープ内に風がはらみ最悪倒壊してしまいます。
慣れてくるといろいろと応用ができます。この写真はポールを3本使い宴会スペースを広げています

購入時の注意事項

■サイズ・形状・用途が様々です
タープには、ソロキャンパー用と、ファミリー用とがあり、さらに四角形のレクタ形状と変形型のヘキサ形状があります。さらにさらに、価格に左右されるのですが、薄手軽量タイプと、厚手重量タイプ素材の違いもあります。この辺の予備知識無しで失敗買いする人を見かけます。価格につられて、1人で建てられない巨大なタープを選んだり、収納サイズがでかすぎて、バイクなどでは運べないという商品を買ってしまう失敗です。次のページで、ネット販売店でのお薦め商品を列記しますので、その中から選ぶようにしてください。なお、タープは場合によってはテントより高価ですので、あらかじめ承知の上で予算を組みましょう。けっして安い買い物ではありません。

1 2 3 4 5

6

  1. 函館山攻略法(昼間編)-中編

    2021.08.15

  2. 支笏湖の展望ナンバーワン!紋別岳

    2021.07.11

  3. 有珠山の1977年噴火での貴重な遺構が残る_1977年火山遺構公園

    2021.06.27

  4. 火山災害の遺構を間近で_金比羅火口災害遺構散策路

    2021.06.24

  5. 破壊力と回復力を比較_洞爺湖_西山山麓火口散策路

    2021.06.17

  1. 素通りしがちな留萌市内のスポット5選

    2021.01.26

  2. 日本本土最東端_根室半島_納沙布岬

    2018.10.05

  3. 旅人には無名ですね!地味な展望台_栗沢町開基100年記念塔

    2021.02.19

  4. これは面白い〜大正トンネルの花こう岩類

    2018.11.22

  5. 夏目漱石の戸籍が岩内町にあった!の知ってる?_文豪夏目漱石立籍…

    2021.05.26